筋金くん







2001年8月28日

巷で噂の筋金くんです。
取り説には、
「筋金くんは車体の元穴を使用し、
 ボルトオン取付けのサイドマントタイプのボディー補強パーツです」
と書かれています。
購入先は「ジョイファスト」
価格は18000円です。
同封されていた取り説には、
問い合わせ先にはカーステーションマルシェ(027-265-6789)
が指定してあります。
筋金くん自体はキラキラとメッキがかけてあり、
ちょっとアメリカン。
しかし御心配なく、
装着すると全くもって見えないので、
隠れアメリカンとなります。
取付け方法は、
後側がドアヒンジ下側の2本のボルトと共じめ。
前側は配線の固定に使われている6ミリの穴を、
8ミリに拡大して使用します。
穴を位置決めして開ける必要がないので、
これは非常に楽でした。
ただ、
エンジンルーム側からドリルで広げるのは、
スペース的にかなり問題がありそう。
私の場合はキャブなので、
意外にスペースはあったのですが、
ノーマルレイアウトでは厳しいような気もします。
しかし、
そんなドリル問題も吹っ飛んでしまうような最大の問題が、
ドアヒンジボルトです。
取り説ではインナーフェンダーを外し、
タイヤハウス側からボルトを外し共じめとなっています。
タイヤハウスに頭を突っ込み、
フェンダー内をのぞいてみると、
12ミリのボルトが8ミリと見間違えるぐらいに遠くに、
遠くに見えます。
しかもそこはフェンダー内、
暗く、そして狭い。
もちろん、
ラチェットなんて入る余地はありません。
メガネもなるべくフラットの物、
それでもトルクなんて指まかせです。
実はドアを開けた状態であれば、
ドアとボディーの隙間から、
何とかメガネが掛からない事もありません。
こちらの方がトルクも掛かるのですが、
ドアを開けた状態でヒンジのボルトを抜くと、
見事にドアが下がってしまいます。
よって、
「閉めた状態で」、
なおかつ「ウェエスをはさみドアを持ち上げて」
と取り説には書かれているのです。
仕方がないので、
言われたとうりにやってみます。
なんとかボルトを外す事は出来たのですが、
筋金くんを装着すると狭いフェンダー内は、
さらに狭く、
しかも余計な事に2分割までされ、
上下への移動もままなりません。
それでも何とか仮止めまでこぎつけ、
もういいだろうとドアを開けると、
『ガコッ』
気持ち良いぐらいにドアが下がっております。
嫌です、
もう嫌です。
あんな処にもう一度手を入れるぐらいなら、
『ドアは下がっていませんよ』と、
胸をはって通行人にも言えます。
『助手席側はうまくやるんだぁ』
嫌な出来事は忘れ、
新たな目標を胸に助手席側の作業に入ります。
筋金くんは車種専用設計なので、
ロードスターの場合、
助手席側が長くなっております。
精度自体も良く、
穴の位置が合わない、
なんて事はありませんでした。
助手席側はスペース的に、
どうしても主に左手での作業となるので、
難易度はさらにアップ。
しかし、
巨人の星を見て左手も鍛えていたのが、
ここにきて功をそうします。
意外なほど作業は短時間で終わり、
己を信じドアを開けます。
『ガコッ』

 生きてるってなんだろう
 生きてるってなあに?

大丈夫、
ロードスターにはこれ以上、
下げるドアはありません。
気を強く持ち、
試乗に出かけます。

ではここで、
MBWまつざきさんのリクエストに御答えし、
現在の私の車の補強メニューを紹介しましょう。
ジャムのアルミ6点式ロールバー、
どーだバー、前後タワーバー、ブレースバー、
サイドシルのウレタン補強、
それに今回の筋金くんとなります。
まず試乗して最初に気づいたのは、
段差を超えた時のバタつきの減少です。
バタつきの減少を感じる部分は、
やはり足回り付近でしょうか。
ただ、
街乗りで感じられる体感度は低いでしょう。
では、
どんな時、効果を最大に感じられるかというと、
ターンイン、
ブレーキングからステアリング切りはじめにかけてです。
ブレーキの踏み心地も固くなり、
効きが良くなったような印象をうけます。
逆に言うとラフな操作ではロックしやすいと言えるでしょう。
ステアリングを切りはじめると、
ちょっとした違和感をおぼえます。
ステアリング操作に対して車の動きが遅れる感じです。
今まではとりあえず、
ステアリングを切るとフロントが入り、
リアが遅れてくる感じだったのですが、
今は全体的に遅れてます。
車体とタイヤがバラバラに動くと言っても良いでしょうか。
これはこれで慣れなければ、
アンダーオーバーがきつく何とも乗りにくいのですが、
慣れてくると、
ねじれの減った車体の動きはより一つに感じやすくなりますから、
タイヤのグリップに集中でき、
予想外の動きも減ってきます。
それにしてもタイヤが良く鳴きます。
どうやら、
車体を固めれば固めるほど、
タイヤへの負担は増えるようで、
特に峠のようなうねりやキャップの多い所では、
減衰力を落していかないと、
入力をタイヤだけでは受けきれないようです。
速くなったかどうかは不明ですが、
よりドライで懐かない感じが、
やる気にさせるでしょうか。




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