ロムパールーム

special
thanks to
MBWmatuzaki&hide





2001年2月19日


ロムチューン、
なんとも隠微な響きである。
今回、MBWまつざきさんとhideさんの御好意により、
BPのキャブ用ロムを御提供していただいた。
今までロムチューンとは全くの無縁であった、
私を含め3人のキャブ馬鹿トリオはこれにより新しい領域へと歩を進めるのだ。
ロムチューン、
本来であればロムライターにより純正ロムの内容を吸い取り、解析し、
必要な所を任意の値に変更する。
そしてそれを何も入っていない生ロムに焼き、交換する。
これが正しい流れだろう。
しかし私達3人には悲しいかな、そんな知識も経験も愛嬌もない。
実際にはロムを解析し焼くまでがロムチューンの醍醐味であって、
そこに苦労があり、喜びがあるのだと思う。
今回、私達はそんな先人の苦労の上に成り立っているのを
忘れてはならない。
パンじゃないんだから、そんなにポンポンロムは焼けないのだ。
「苦労なしに、為し得る偉業はなし」
感謝感謝感謝。

ではキャブのロムチューンの必要性について。
キャブ化した場合、問題となるのが点火時期の制御である。
B6の場合、エアフロを残しフラップを適度に固定する方法と
短絡させる方法とがある。
BPの場合、点火補正キットなるブラックボックスを使用するのが一般的で、
キットは原田商会、ブライトロジック、アイザワなどが有名であろう。
しかし、どの方法も実際に点火時期を確認すると理想とは程遠く、
ノーマルポン付けまでは良いが、エンジンをチューンしようとすると、
ネックとなり足を引っ張る。
そこで登場するのがロムチューンである。
これで任意の数値を読ませようと言うのだ。
数種類のロムを用意すれば、ロムをさし替えることにより、
シチュエーションにあった点火時期を選ぶことも可能であろう。
ロムの交換、
B6の場合は純正ロムがささっている所に
追加基盤をさし、純正ロムと追加ロムをさすことになる。
対してBPの場合は、純正ロムを外し、点火時期を焼いたロムをさす。
BPの方が追加基盤がいらないぶん予算的に安くすむ事が分かる。
もうひとつキャブの点火時期制御方法として、
フルコンを使う手がある。
これならばロムをさしかえる必要もなく、
その場でソフトにより点火時期マップを変更することが可能である。
しかもスロポジやバキュームセンサーを使用する事により、
ラインは二次曲線となり、より細かい制御が可能になると思う。
今後はこの方法もきっと流行るとふんでいる。
実際、ショップでキャブ用のフリーダムを開発している所もあるらしい。
キャブ+フリーダム、なんと言う響き。
王&長島のON砲。
ジャイアント馬場&アントニオ猪木のGI砲。
いや、ルーテーズ&カールゴッチの鉄人&神様ドリームタッグ。
そんな夢の組み合わせではないだろうか。
きっと、このホームページにもいつか、
そんなタッグチームがあらわれることだろう。
その時は『ザ・ファンクス』ぐらいは名乗りたいものだ。
いつも心に「スピニングトーホールド」

さて、ここからは今回オペを行うBPのシリーズ1についてだけ触れていこう。
某ホームページによると、
シリーズ1のECUにはロムの種類により数種類存在するらしい。
で、ここでちょっと問題となるのはロムの足の数である。
28と32があるらしく、頂いたロムは28。
32に28をさして動くのか?さすとして右と左どっちにずらすのか?
などなど悩みはつきない。
つきないが結局、手元にあったECUの箱を開けてみると
28だったので悩みは消し飛んだ。
しかし、32に28をさしても動くという情報が多いのでご安心をば。

用意するもの。
まずは点火時期を焼いたロム。
これがなければ始まらない。
自分で焼けるにこした事はないが、そうもいかないだろう。
しかし、
「ロムは点火のまわり物」
あなたが、一生懸命車弄りに精進していればきっといつかは、
天使がやってきて、そっと枕元にロムを置いていってくれるはず。
そう信じて、間違いない。
はんだこて。
これは電子機器用の物を用意しよう。
ホームセンターで2000円ぐらいからある。
はんだ吸い取り機。
これが問題。
純正ロムを外す時、ハンダ付けしてあるので、それを溶かし吸い取りながら
外さなければならない。
吸い取り線なる物もあり、
これはハンダを溶かし水を吸い取るように染み込ませまるタイプ。
職人のアドバイスでは先を斜めにカットしたり、
ほぐして先を細くして使用すると良いそうだ。
価格は300円前後。
吸いとり機として一般的に売られているのが注射器タイプ。
溶かして「ポンッ!」と吸い取る単純な構造で、
皆さんこれをお使いのようですね。
もうひとつ上にあるのが、電気式。
これはおそらく、はんだと一体式になってると思われ、
お店にも置いてはあったのだが、箱に入っておりガードが固い。
中身を確認しようと手をのばすと、
店員の視線が痛かったので、あきらめざるを得なかった。
この電気式ならば、素人にもやさしいのだそう。
ただ価格は4万オーバーと、
やさしさの裏返しか素人にはきびしいものとなっている。
この上にも、まだまだあるらしいのだが店頭には在庫がないので
どんな物かは未確認だ。
あとはロムを抜き差しできるようにするためのソケット。
これは200円ぐらいだった。

では次回予告、
『蘇れゴッドハンド』
こう御期待。






〜プロローグ〜

〜ロム交換〜

〜実走テスト〜


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