ロムパールーム

special
thanks to
MBWmatuzaki&hide





2001年2月19日

待ちに待ったN川君のRSでロムをテストする日が来た。
テスト車輌はノーマルBP+ソレックス44、
ジェットはメイン135、エアー200、パイロット55。
まずは比較するためにブライトロジック点火補正キットの
点火時期データをとった。
それをMBWまつざきさんよりお借りした、
グラフに重ねてみたのがこれ。

色が分かりづらいが、
異様なぐらい進んでるのがブライトロジックのライン。
大丈夫なのだろうか?
デジタル式のタイミングライトがあればよかったのだが、
用意できなかったため、クランクプーリーに印をつけて計測した。
正直言ってデーターの正確性に少し自信がない。
デジタル式が手に入れば必ず計りなおすので、その旨ご了承願いたい。

はやる気持ちを押さえつつ、
最初に進んでる方のロム2をテスト。
ECUを交換しタイミングライトで点火時期を見る。
全域計測した訳ではないが、ほぼグラフと一致したので、
早速、実走にうつる。
『遅い』
と言うよりまったく吹けない。
5000ぐらいまでが限度で、それ以上は回す気が起きないのだ。
これはおかしいとロムをチェックするが原因がさっぱり分からない。
プリントを剥がしてしまったのだろか....
それともハンダの取り付け不良なのだろうか....
どちらにしても目視では原因が分からず頭を抱えてしまった。
その時ふと、まつざきさんの言葉が頭をよぎる、
なにげにロムを『グイッ』と押してみる。
『ザクッ』という手ごたえ。
やばい、どうやらきちんとロムが刺さってなかったために起きた症状らしい。
全く人騒がせな、恥ずかしい話である。
自分の名誉のため黙っておきたかったが、そうもいかずN川君に告白。
優しいN川君の冷たい視線を感じつつ、気を取り直しテスト再開。
テストは勾配のかなりきついミルクで行った。
第一印象、フィーリングはかなり重い。
特に4000回転付近のフケが悪く、
ちょうどコーナーの立ち上がりでもたつく感じだ。
とにかく次のコーナーがなかなかやってこない。
その反面、6000から7000は悪くない。
やっぱり、ハンダミスかと思いながらロム5に交換し再度テスト。
しかし、重いフィーリングは変わらず、
どちらかと言えばロム2の方がまだ良い印象だった。
どうやら点火時期が遅いのが影響しているようだ。
両者とも6000から7000は良いのだが、
その他の領域はブライトロジックに劣る。
これが正直な感想だった。

そんなテストのさなか事件は起こった。
『ガコッ!』
なんとN川君は溝落としをやってのけたのだ。
ところがミルクの溝は深く暗く、引っ掛けるどころかタイヤは落ちてしまった。
幸い一瞬左フロントを落としただけだったので助かったが、
助手席に座っていた私は恐怖のズンドコ節だった。
運転席のN川君が一瞬荒井注に見えたほどだ。
ダメージはロアアームとフロアー下に傷が入った程度だったのでほっとしたが、
今後この秘義は『ヒゲダンス』同様、封印した事は言うまでもない。

テスト終了後あらためて、
グラフを見てみると6000から7000は、
ロム2、5の方がブライトロジックより進んでおり、
好印象の理由が伺えた。
フィーリングが重い領域が遅れている事も分かる。
点火時期とジェット(空燃比)の関係も気になるのだが、
今回はインテグラルの空燃比計が間に合わなかったので、
確かめる事ができなかった。
ジェットが薄すぎはしないか?
確かに1800にしてはジェットが薄い数値だ。
M2のW田君も今時期、150前後だと思う。
私が1600でソレックスの時は、
135という数字もあったが、それでも時期が時期だ。
しかしフィーリングから言うと
どうしても135前後になるのも事実で、
150や175も試したうえでの選択なのである。
ブライトロジックの点火補正を使用した場合、
点火時期が進んでるため、こうなるのか?
疑問はつきない。
「トルク感がない」
これがN川君の今のRSの共通した意見である。

今後はN川君のRSで、
ジェットを150と標準値にしてのロムテスト、
レギュラー+ロム2、3でのテストを予定している。
W田君のM2でのテストも来月末には行う予定である。
良くも悪くも点火時期でフィーリングが、
かなり変化する事は証明できたように思う。
出来れば次回は空燃比も含めたテストも行うつもりなので、
もう少しお付き合い願いたい。






〜プロローグ〜

〜ロム交換〜

〜実走テスト〜


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