ロムパールーム

special
thanks to
MBWmatuzaki&hide





2001年2月19日


2月20日01時30分、オペを開始する。
今回のドナーはW田君より送ってもらった、
スペアーのシリーズ1ECUである。
オペが成功すれば、このECUはN川君のRSに載り、
テスト走行となる。
スペアーとはいえ貴重なドナー、
失敗は許されないのだ。
まずは純正ロムの足を切断する。
足と足の間が、かなりせまい。
やはり小さいニッパーを買っておいて正解だった。
以前、フリーダムにオペをおこなった際、
抵抗を削除するのに小さなニッパーがなく、
爪切りで削除しようとし、隣の抵抗までも傷つけたことは、
浅原さんには秘密である。
今回は誰も傷つけず足を切断することができた。
次は足の破片を抜かなければ。
ハンダコテでハンダを溶かし抜く、
それは分かるのだが、いったいどこにコテを当てるのだろう?
足の破片にコテを当てて、しばらく待ってみる。
....みるが溶ける気配はない。
直接?
コテをハンダの盛りに当ててみようと試みるが、
プリントが気になって、うまく当てれない。
裏から?
いや、裏から溶かしても抜くのは表、
動作自体に無理がある。
だいたいコテを持っての素早い動作は危険きわまりない。
コテってすんごい熱くなるって御存じでした?
じーと見てるとまわりの空気が歪んでるのが分かります。
やってみて分かるコテ置きの大切さ。
素直に買っときゃ良かった。
でもね、ホームセンターで手にとった時、
何だか大袈裟だって思ったのも事実。
しかもちょっとだけ、かっこ悪いかもって。
しかし、コテって頭が重いので、そこら辺に置こうと思うと、
とっても不安定。
ロードスターの次に大事な座椅子を焦がされでもしたら、
無論、オペは即効中止だ。
結局、無難に表から足の破片にコテをあて、しばし待つ事にした。
いけるいける
思いのほか順調。
ハンダを溶かし足の破片を抜くことに成功。
しかしどうしても抜けない奴が何人かいる。
ハンダは溶けてるのにどうしても抜けない。
裏から溶かしてもみるが抜けないもんは抜けない。
引っぱりまわしてみる。
あら、抜けた。
どうやら足の先が曲ってるらしく、
角度を変えて引っぱると抜けるようだ
これで、すべての足の破片を抜く事に成功した。

オペは第二段階へ。
ここからが本題、次は穴に残ったハンダの除去だ。
待ちに待ったハンダ吸い取り機の出番。
残ったハンダを熱し、素早くハンダ吸い取り機を当てる。
ぽちっとな。
吸い取り機のボタンを押す。
ん?何これ。吸い取り機の下から出てきたのは、
ハンダの王冠。もしくはハンダのナイアガラ。
見とれていても、しかたがないので、
ニッパーで基盤に残ったハンダをカットしてみる。
祝!開通。
なるほど、これが吸い取り機の威力か。
安物とはいえあなどれん。
調子にのって28個連続なんてやってみる。
やってみて分かったのはハンダの量が少ないと、うまく吸えないってこと。
エアーの力で吸うわけだから、
ハンダが薄い場合、勢い良く吸うと穴があきエアーが漏れて吸えないのだろう。
どうしてもうまくいかない1ケ所の穴。
むきになってハンダコテを穴に押し付けてたら抜けなくなった。
部屋にきな臭い香りが立ちこめる。
誰?反撃の狼煙をあげたのは。
基盤だった。突然のレジスタンス。
こげパンならぬこげ基盤。いじけてても全然かわいくない。
おかげで穴はあいたけど、他所への影響はどうしてくれよう。
それでも一応28箇所、吸い取る事ができた。

オペは第三段階へ。
のこすはソケットのハンダ付けである。
ソケットをさし裏からハンダ付けを試みる。
煙りに目を細めハンダ付けする姿がたぶんかっこいい、深夜4時。
ハンダはうまくいったと思われる。
しかし、穴の奥までちゃんとハンダが流れたかは不明だ。
でも大丈夫、確かめようもないから。
早速ロムをさしてみる。
うん、様になってるじゃない。
チューンドロムっぽいよ。

こうして無事オペは全行程を終了した。
しかし現時点でオペが成功したかどうかなんて、
お釈迦様でも分かるまい。
次回予告、
『N川ロードスターの咆哮!あの時確かに聞こえたんだ』
こう御期待。






〜プロローグ〜

〜ロム交換〜

〜実走テスト〜


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